コールセンターのマネジメント層向けに『Z世代が離職しない職場作り』のテーマで講演(谷本慎二)

コールセンター従事者向け講演会中の代表の画像

代表の谷本が、株式会社リックテレコム主催の『コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2025 in大阪(第18回)』セミナーに講師として登壇しました。

累計約4万件の退職代行利用実績のデータを元に、退職代行業者の視点から、コールセンター・カスタマーサポートのマネジメント層向けに『Z世代が離職しない職場作り』というテーマで講演をおこないました。

講演会やコンサルティングなどのご依頼は、MOMURI+(モームリプラス)問い合わせフォームまたはLINEで承っております。

講演実施の背景

この度、株式会社リックテレコム(コールセンタージャパン)より、「コールセンター従事者向けに再度講演会をしてほしい」とのご依頼をいただきました。

2025年2月13日に同社主催のコールセンター長やマネージャー向けオンラインセミナーをおこないましたが、今回は対面での講演をご希望とのことでした。

▼前回のコールセンター従事者向けの講演会の様子はこちら▼
コールセンター従事者(企業)向けセミナー(主催:株式会社リックテレコム)

株式会社リックテレコム、インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社が主催する『コールセンター/CRMデモ&コンファレンス』は、コールセンターやCRMに関する最新の製品・サービスが一堂に会するビジネスイベントです。「展示会×セミナー」を通して、業界の最新動向を効率よくキャッチできる場を提供しています。

過去には12回の講演を行い、今回で13回目の登壇となります。

講演の概要

Z世代が離職しない職場作り

~3万件の退職情報から見る離職防止策~

依頼趣旨

4月から始まった新しい人間関係や労務環境の中で、職場のひずみが徐々に表面化しやすいこの時期は、年間を通しても特に退職者が出やすい傾向にあります。今回は、累計約4万人の退職を確定させてきた退職代行業者の視点から、Z世代と呼ばれる若者の離職率を低下させるための取り組みについてお話ししました。現場を支えるリーダー層の離職も深刻化する中、組織全体で離職を防ぐための実践的なヒントについて、実際の退職事例やデータに基づいて解説します。

講演詳細

開催日時:2025年5月29日 14:15~15:15
開催地:マイドームおおさか
参加人数:約150名
参加者:カスタマーサポート、コールセンターのマネジメント層
講師:谷本慎二(株式会社アルバトロス代表取締役/退職代行モームリ代表)
主催:株式会社リックテレコム 月間「コールセンタージャパン」編集部、インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社

講演内容

➀会社紹介

代表の経歴や弊社の事業内容について、簡単に紹介しました。

②コールセンター職の退職代行利用者データ

退職代行利用者のデータについて、全体の傾向と比較しながらコールセンター職に特化したデータを開示し、解説しました。

③コールセンター職の退職理由

コールセンター職に多い退職理由を参考に、退職にいたる3つの原因について解説しました。また、性別・雇用形態・勤務年数とともに、個別の退職理由も開示し解説しました。

④Z世代の仕事に対する考え方と退職事例

Z世代とは何か、特徴も交えて説明しました。Z世代の退職理由や、よく挙げられる理由を分類した一覧を開示し、具体的な対応策について解説しました。その他、弊社従業員のZ世代にインタビューを行い、仕事に対する考え方の動画も放映し、リアルな声を共有しました。

⑤コミュニケーションの取り方

Z世代の特徴を踏まえた上で、効果的なコミュニケーションの取り方について解説しました。また、言ってしまいがちなNGワードも紹介しました。

⑥離職防止策

求人票の記載内容や面接時に気を付けるべきポイントについて解説しました。弊社で実際に行っている対策や、すぐできる施策について具体的に解説しました。

⑦まとめ

離職防止策として、最も効果的なポイントについて簡潔にお伝えしました。

⑧質疑応答

講演後に寄せられた質問について、それぞれ回答しました。

質問内容

  • コールセンターの主な退職理由として挙げられた3つに関して、傾向が近い業種、職種はあるか?ある場合、そこではどのような工夫をされているか。
  • 「Z世代は多様性」とのことだが、多様性を受容する人事制度や環境構築は、多くの国内企業がまだまだ十分ではないと思う。多様性という言葉が生まれて久しい中、制度改革が進まないのは、どこにボトルネックがあるか。
  • 価値観や仕事に対する考え方は、経験を積み重ねたり、立場が変わると自ずと変化するかと思う。例えば、「キャリアアップは望まない」といっていたオペレータがSVの補佐を任され自信を付けたら、管理者へのステップアップを意識しだす、ということはよく聞く。そうした変化を促すことも、人材育成の一部かなと思うが、どのようにすればそうした育成が上手くいくのか。
  • 面談やコミュニケーションの取り方は、明日からでも採り入れられるノウハウのようでいて、無意識でやってしまっている部分もあり、なかなか定着が難しそう。こうしたコミュニケーションが定着するために、どのような工夫が有効か。

講演会を終えて

講演会当日は20代〜50代のコールセンターSVや管理職の方が中心に参加されていました。

講演会中は、熱心にメモを取る方も多数おり、現場での悩みを抱えている様子や、解決のためのヒントを探している様子が伝わってきました。「Z世代の考え方は甘えだ」「若者の考え方は理解できない」という声はごく一部で、多くの方が若い世代との向き合い方を真剣に模索されている様子が印象的でした。

会場は満席で、立ち見の方は10名以上おられました。講演後には名刺交換や追加のご質問をいただき、控え室まで訪ねてくださる方もおられました。改めて現場の課題意識の高さと、当社が持つ情報の価値を実感しました。

今後も、こうしたデータに基づいた情報発信を通じて、離職防止や職場環境改善の一助となれればと思います。

こうした講演や企業・学生向けのコンサルティングや相談会は、個別対応も可能です。