就活はいつから始める？学歴別スケジュールを徹底解説【文系・理系・高卒・院卒】

就活を始める時期は、人によってバラバラであることも多く「準備が遅れているのでは？」と不安を感じている方もいると思います。

本記事では、学歴・属性別の就活スケジュールを徹底解説し、スタート時期と行動の目安を紹介します。就活の準備を効率的に進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

就活はいつから？基本スケジュールを解説

就活の基本スケジュールの全体像を把握していると見通しが立てやすいです。就活の全体像やスケジュールは以下のとおりです。

知っておきたい就活の全体像

一般的に、大学生の就職活動は大学3年生の3月から企業エントリーが開始され、4年生の秋ごろに内定が出る流れが一般的です。以前は経団連が主導で就職活動をすすめていましたが、現在は内閣官房が以下のようなスケジュールを推進しています（※参照：内閣官房｜就職・採用活動に関する要請）。

• 企業広報活動開始：卒業・修了年度に入る3月1日以降
• 採用選考活動開始：卒業・修了年度の6月1日以降
• 正式な内定日  ：卒業・修了年度の10月1日以降

上記を元に具体例を記載します。

2025年11月18日現在で大学3年のAさんの場合
※2027年（2027年）3月卒業予定
企業広報活動開始：大学4年生（2026年）3月1日以降
採用選考活動開始：大学4年生（2026年）6月1日以降
正式な内定日  ：大学4年生（2026年）10月1日以降

採用スケジュールでは「3月に広報解禁・6月に選考開始」と定められていますが、実際にはインターンシップや早期選考などが前倒しで行われるケースが増えています。

大学生（文系・理系）の一般的な就活時期

文系学生は3年生の夏インターンを皮切りに、3月のエントリー開始に合わせてOG・OB訪問やインターンシップを進めます。

理系学生は研究や卒業論文との両立が必要なため、ややスロースタートの傾向がありますが、技術職志望の場合は大学の研究室推薦など別ルートの採用もあります。

研究室推薦や学校推薦などは学校によって変わってきますので、余裕をもって確認しましょう。

就活準備は「早い人ほど有利」な理由

就活の成功の秘訣は「早めの準備」です。3月からのエントリーですが、早期に自己分析や企業研究を進めておくと、

志望業界の絞り込みや面接対策もスムーズに進みます。また、早期選考ルートや限定インターンがあるので、早く動く学生ほどチャンスが多い傾向があります。

学歴・属性別の就活スケジュール

学歴・属性別の就活スケジュールを以下にまとめました。

文系大学生の就活スケジュール

• 大学3年生 夏頃：サマーインターンに参加
• 大学3年生 秋冬頃：オータムウィンターインターンに参加
• 大学3年生 3月頃：エントリー開始・説明会参加
• 大学4年生 10月頃：内定が出始める

文系学生に多い、主に営業職・事務職・企画職などをメインに考えると、3年生夏のインターンから動き始めるのが一般的です。特に人気の企業は3年生の秋頃からと早期選考が多いため、遅くとも秋までに基礎準備を整えるのがおすすめです。

理系大学生の就活スケジュール

• 大学3年生 夏頃：インターンに参加
• 大学3年生 秋冬頃：インターンに参加
• 大学4年生 4月頃：指定・自由公募で就活をすすめるか決める
• 大学4年生 10月頃：内定が出始める

理系大学生は、研究活動も同時進行で行うため、スケジュール管理が重要です。理系大学生は「推薦応募」があるため、推薦を視野に入れる場合は文系学生と動きが異なります。推薦で内定を狙う場合は教授との相談を早めに行いましょう。

なお、理系大学生は、技術職の他に文系の職種で就職活動を進めることもできます。

大学院生（院卒）の就活スケジュール

• 修士1年（M1）夏：インターン参加
• 修士1年（M1）3月から：エントリー・選考
• 修士2年（M2）夏：内定

大学院生は、修士1年の夏～冬にかけて就職活動をスタートするのが一般的です。理系院生は、専門知識を活かせる研究開発職や技術職での需要が高く、研究室経由の推薦も有効です。

高卒の就活スケジュール

• 高校3年生7月：学校を通じて企業公開
• 高校3年生9月中旬：応募・面接開始
• 高校3年生10月以降：内定通知

高卒・専門卒の場合、大学生よりも早いスケジュールで動きます。各会社によって選考の進みは変わってきますが、大卒や院卒に比べて、比較的スピーディーに就職活動が進みます。

フリーター・既卒の就職活動の始め方

既卒やフリーターの方は、いつでも就職活動を始められます。新卒採用ではなく中途・既卒枠となるため、職歴やスキルを整理し、即戦力をアピールすることが重要です。

就職エージェントを活用すると、希望条件に合う求人を紹介してもらいやすくなります。

おすすめの転職エージェント

就活の基本ステップ

就職活動のスケジュールを確認したら、次は具体的に就職活動で行うべき内容を確認しましょう。はじめてのことが多く、疑問に思うことも多いと思います。順序立てて準備を進めることで、誰でも確実に前進できます。

就活の流れを以下の5つの基本ステップに分けて詳しく解説します。

• 自己分析
• 業界・企業研究
• エントリーシート・履歴書
• 面接・グループディスカッション対策
• 内定後の手続き・入社準備

自己分析

自己分析とは、自分の価値観・強み・興味・得意分野を明確にし、「どんな仕事に向いているか」を理解する作業です。

近年はChatGPTやAIを活用した自己分析ツールも充実しており、短時間で自分の傾向を可視化できます。

自己分析

市場価値とは？

業界・企業研究

自分に合う業界・企業を見つけるステップです。長期的に働くことを考えると、自分の価値観に合う職場選びが必要です。業界・企業研究は業界から調べていき、気になる企業や競合を調べるとう流れで研究対象を狭めていきましょう。

また、企業研究をおこなう際は、MOMURI+（モームリプラス）の「退職情報開示サービス」を利用するのもおすすめです。

自分が就職を検討している会社が「過去に退職代行を使われたことがあるかどうか」「退職した人はどんな理由で辞めていったか」などの貴重な情報を入手することができます。

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なお、企業によってはSPIなどの筆記試験を設定しているところもあります。自分が入社を希望している会社はどんな選考フローを設けているのか、企業研究をする際にしっかり確認しましょう。

エントリーシート・履歴書の作成

ES（エントリーシート）は、企業が「あなたを知るための最初の資料」です。限られた文字数の中で、あなたの人柄・努力・成果を伝える必要があります。

書くときのポイントは以下の3つです。

履歴書やESは一度で完璧に仕上がるものではありません。第三者に添削してもらい、ブラッシュアップを重ねることで完成度が上がります。

【SmartES】などのES作成ツールを利用するのもおすすめです。エピソードを箇条書きに入力し、文字数を指定するだけで瞬時にES向けの文章を作成してくれます。

＼AI感なく通過するESを手軽に作成／

履歴書の写真について

成功する履歴書について

面接・グループディスカッション対策

書類選考が通った後の面接対策も必須です。単に「質問に答える」のではなく、自分の価値を伝えるプレゼンテーションの場だと考えましょう。

主な面接の種類には、個人面接・集団面接・最終面接・グループディスカッションがあります。

• 個人面接：志望動機や自己PRを深掘りされるため、過去の経験を論理的に話せるよう練習が必要。
• 集団面接：他の受験者と比較されるので、簡潔に伝える力が大切。
• グループディスカッション：特定のテーマについて話し合い、制限時間内に結論を出す選考方法。受験者同士の発言量よりもチームで考える姿勢が評価される傾向。

面接は「慣れ」が最も重要です。模擬面接を繰り返すことで、自然に話せるようになります。

正しい面接とは？

内定後の手続き・入社準備

内定をもらった後も、就活はまだ終わりではありません。企業からの内定承諾書提出や他社への辞退連絡など、入社に向けた準備が必要です。

また、入社までの期間に引っ越しやスーツの準備をすすめていくと、後々楽になります。

内定式はいつ？

文系・理系で違う就活の特徴

就活は「学部によって流れが違う」と言われます。実際、文系と理系では企業の選考基準やアピールポイント、採用スケジュールが大きく異なります。文系と理系の就活の特徴と対策を詳しく見ていきましょう。

文系就活の特徴

文系の大学生の就職活動の特徴は以下です。

• 業界選択の自由度が高い：専攻内容に関係なく応募できる
• 面接でのコミュニケーション力重視：チームで働くのでコミュニケーション力が見られる
• 早期選考・インターンが活発：業界によってはインターン必須

文系の就活は幅広い業界・職種に挑戦できるのが大きなメリットです。専攻内容に関係なく応募できる企業が多いため、「やりたいこと」や「価値観の合う会社」を軸に選べます。その反面、選択肢が多すぎて迷いやすいというデメリットがあります。　

文系就活の特徴は文系は応募企業数が多く、幅広い業種を検討できるのが特徴ですが、一方で、競争率が高くコミュニケーション力を重視され、「自分の軸」がないと選考を突破しにくい傾向もあります。文系の就活は早めの自己分析と業界研究が成功の鍵です。

理系就活の特徴

理系大学生の就職活動の特徴は以下です。

• 専門性を活かした職種が中心：研究開発・設計・品質管理・技術営業など、理系特有の職種が多い
• 推薦制度が活用できる：大学や研究室からの「学校推薦」制度を利用しやすい
• 研究との両立が大変：卒業するために研究と就職活動の両立が課題

理系の就職活動は、文系に比べて専門知識や研究テーマが重視されるのが特徴です。特に、メーカー・IT・エンジニアリング・化学・医薬系などでは、大学や大学院での研究内容が選考に直結します。

専門性を重視した採用が多く、研究テーマやスキルが評価されやすい傾向があります。推薦制度を利用することで、一般選考より早く内定を得ることも可能です。

ただし、研究と並行するため計画的なスケジュール管理が求められます。

自分の立場に合った就活スケジュールで早めの行動を！

就活は、スタートの時期や進め方が「文系」「理系」「院卒」「高卒」「既卒・フリーター」など、立場によって大きく異なります。

学歴や専攻によって最適なタイミングは異なりますが、共通して言えるのは早めに動いた人ほどチャンスが広がるということです。就活は、みんなと同じペースで進める必要はありません。

自分の立場と目的に合わせてスケジュールを調整し、余裕を持って準備を進めることで、納得のいく企業選びができるようになります。