自分が仕事でどれだけ辛い思いをしているか上司や同僚に相談した方の中には「仕事で辛いのは当たり前」「しんどいなんて甘えだ」と言われた方もいると思います。
一方で、「みんな本当にここまでしんどいと思いながら働いているんだろうか?」「こんな辛い思いをしてまで続けなければならないのか?」と疑問に思う方も多いはずです。
本記事では、次のような疑問が解決できます。
記事を読まずに自分の職場がヤバい環境かどうか簡単に知りたいという方は、下のボタンから確認してみましょう。
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【所要時間1分】
仕事が辛いのは当たり前?
「仕事が辛いのは当たり前」という人もいますが、働く全ての人が仕事が辛いと感じているわけではありません。令和6年の厚生労働省の調査によると、仕事に対して「強い不安、悩み、ストレスと 感じる事柄がある」と回答した人は68.3%だったというデータが出ています。
taira逆にいうと、仕事に対して強い不安やストレスを抱えているわけでは無い人は3割以上いるということになります。
以下、厚生労働省のデータを元に、社会人が抱いている仕事に対する不満や、働き方の実態を深掘りしていきます。
仕事の不満 第1位は『仕事の量』
働いている環境によって、仕事のどんなところにストレスを感じるかも異なります。先に紹介した厚生労働省のデータによると「強い不安、悩み、ストレスの内容」は以下のとおりでした。


仕事量の多さをストレスに感じている人が最も多く、43.2%でした。次いで、仕事の失敗や責任の発生による不安やストレスが36.2%、セクハラやパワハラなどの対人関係を苦にしながら働いている方は26.1%でした。
働く本人や職場環境によって、仕事のどこにストレスを感じているかは異なります。「仕事が辛い」と感じる場合は、まず自分が仕事のどんなことに辛さを感じているのか把握することが現状の改善に繋がると言えます。
毎日3時間30分以上残業している人は14.6%
「残業するのは当たり前」という職場環境の方も多いと思いますが、残業の有無や時間数も職場によってさまざまです。
厚生労働省のデータによると、「1か月間の時 間外・休日労働が80時間を超えた月はなかった」と回答した人は85.4%でした。
つまり、1ヶ月の勤務日数が22~23日だと仮定すると、毎日の残業時間が3時間30分以上あると回答した人は100人中15人以下だったということになります。
以下のX(旧:Twitter)投稿のように、毎日4時間前後の残業があるのが当たり前の環境にいる方もいますが、このようなケースは全体で見ると少数であり、当たり前の労働環境ではないことが分かります。
毎日4時間の残業が当たり前になってる(笑)
— しろいやつ@趣味垢 (@worst5296) April 9, 2025
データを元に現在働いている職場環境と照らし合わせることで、現在いる環境が普通ではないことや、仕事が辛いと感じていることが当たり前ではないことが分かります。



「仕事がしんどい」というのは、必ずしも甘えではないということですね。
今の会社がブラック企業か見極める方法3つ
人によって仕事のどんなところが辛いと感じるか、また職場環境によって「労務環境の当たり前の基準が異なる」ことを解説しました。この章では、今自分が働いている会社がブラック企業かどうかを客観的に見極める方法を3つ紹介します。
労働環境診断ツール


1つ目は労働環境診断ツールを使う方法です。労働環境診断ツールとは、出てくる質問について今働いている職場と照らし合わせながら回答することで、働く環境が健全かどうかを図ることができるツールです。
今回は、例として退職代行モームリが監修している労働環境診断ツールを実際に使って診断してみました。全10問で3つの選択肢から選ぶ形式です。設問は少なく簡潔なので、1分程で回答を終えることができました。


実際に診断してみたところ、【職場の危険度は10% 安全圏】という結果でした。回答結果の下には、転職についてエージェントにLINEで相談できるようになっているので、転職するか悩んでいる方は相談してみるのもおすすめです。



回答する選択肢により結果は大きく異なります。仕事でモヤモヤした時に使うことで、何か解決の糸口が見えるかもしれないですね。
退職代行利用履歴の情報開示サービス
特定の会社で退職代行が利用されたかどうか知ることができるMOMURI+(モームリプラス)というサービスもあります。
MOMURI+(モームリプラス)とは、退職代行モームリに年間2万件蓄積されている退職代行データを1社あたり6,000円で開示してくれるサービスです。閲覧できる退職データは以下です。
- 会社名
- 部署
- 年齢
- 本当の退職理由
- 勤務期間
- 所感(退職理由から考えられる職場環境の考察) など
一方で、開示を希望する会社によっては退職代行モームリの利用が無いこともあります。データを確認し、モームリの利用がないことが判明した場合は、希望する業種全体の退職代行データを確認することができます。閲覧できる退職データは以下です。
- 年齢
- 本当の退職理由
- 勤務期間
- 所感(退職理由から考えられる業界特有の職場環境の考察)など
実際に、「自分が今働いている会社が過去に退職代行を使われた会社かどうか知りたい」「他の人がどんな理由で辞めているのか知りたい」と依頼する方もいます。
自分の勤務先の情報を知りたいとの情報開示依頼をいただきました。
— MOMURI+(モームリプラス) (@momuriplus) April 22, 2025
「現在介護職として勤務している。このまま働き続けて良いのか、退職代行を使った人がいるか知りたい」とのことでした。
今いる会社が「他と比べてどうなのか」を知ることも、今後を決める重要な判断材料になります。
なお、データ開示を依頼したことは開示を希望するの会社に知らされることはありません。その他の詳細は以下のボタンから確認できます。
\契約後3時間以内にデータを開示!/
企業の口コミサイト
企業の口コミサイトを見てみるのもおすすめです。企業の口コミサイトとは、各会社のHPや求人サイトには載っていない、リアルな意見がまとめられたサイトのことです。
現役で働いている人や、過去にその会社で働いたことがある人が当時の職場環境や待遇などの情報が投稿されています。
基本的には、各サイトに登録した後に匿名で投稿や閲覧ができるようになっています。企業の口コミサイトに書かれている項目の例は以下のとおりです。
- 職場環境(職場の雰囲気や働きやすさ)
- 給与/待遇(基本給の平均や賞与の有無)
- 福利厚生(住宅手当や交通費、退職金制度)
- 面接内容(面接で聞かれたことや採用フロー)など
おすすめの企業口コミサイトや口コミを確認する際のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。


仕事が辛いと感じたときの対処法5つ
今いる会社に不満や辛さを感じながら、何も対処せずに働き続けるのは危険です。仕事が辛いと感じたときの対処法について、以下5つ紹介しているので参考にしてみてください。
上司や同僚に相談する
仕事が辛いと感じ、自分ではどうしようもできないと感じたら、まずは直属の上司に相談するのがおすすめです。相談することで、業務量を減らしたり効率の良い仕事の進め方のアドバイスを受けたりなど、具体的な解決策が見つかる場合があります。



話すことで、自分が仕事のどんな部分を辛いと感じているのかが明確になることもありますよね。
一方で、仕事が辛いと感じる原因が直属の上司にあったり、相談したい上司がいつも忙しそうでなかなか声をかけられないということもあると思います。その場合は、話しやすい同僚や先輩、または人事に相談するという手もあります。
一人で抱え込んでしまうとより辛くなってしまうことが多いので、信頼できる誰かに早めに相談するようにしましょう。
部署異動や休職を願い出る
今の仕事内容や人間関係の不満が募っている場合は、部署異動を願い出るという方法もあります。実際に、仕事が辛く深刻に悩んでいた方でも部署異動したことによって悩みが解決したという事例もあるようです。
死にたいと思った事は無いけど、仕事のストレスで会社に行くのが辛くなった事があります。そのときは通勤途中で事故に巻き込まれたい、そうすれば会社に行かなくて済むと結構本気で思っていました。違う部署に移動したらウソみたいに解決しました☺️
— inuunited (@inuunited2) July 29, 2022
「心も身体も辛くしばらく仕事に行きたくないが、退職はしたくない」という方は、一度休職を願い出るという選択肢もあります。休職の申請方法は会社によって異なるので、希望する場合は上司や人事に確認のうえ手続きをしましょう。
なお、病気などで休職を希望する場合、条件を満たせば傷病手当が給付されます。詳しい条件や申請方法については、以下の記事で解説しています。


雇用形態の変更や降格を願い出る
「労働時間が長くて辛い」という場合は、勤務時間が短くなるよう雇用形態を変更するという方法もあります。例えば、現在正社員で週5日の8時間勤務(9時間拘束)が辛い場合は、週3日の4時間勤務に変更する、などです。
ただし、雇用形態を変更すると給与が減ったり、勤務時間が短すぎると会社の社会保険から外れてしまうので、自身の今後の生活のことも考えながら慎重に決断する必要があります。
また、「今いるポジションだと責任が重すぎて辛い」という場合は、降格を願い出るというのも1つの手です。雇用形態の変更と同様に給料に影響がでるため、自分がどの程度の責任や業務量であれば無理なく続けられるのかなどを整理したうえで相談してみると良いでしょう。
転職や退職をする
「上司や人事に相談してもなお、仕事が辛く続けられない」という場合は、転職や退職をするという選択肢もあります。
退職の意思が固まっており、円満退職をして次に進みたいという方は一度上司に退職の旨を伝えてみましょう。
一方で、自分1人でちゃんと退職できるか不安という方は、退職をサポートしてくれるサービスを利用するという手もあります。退職代行を使う手もありますが、辞める時は自分で言いたいという方は、セルフ退職ムリサポ!の利用がおすすめです。
セルフ退職ムリサポ!は、年間2万件の退職をサポートしてきた退職代行モームリの知識を元に、個人に対して退職に必要な手続きを指導してくれるサービスです。



退職理由の伝え方や伝えるタイミング、退職後に必要な書類についても教えてくれます。LINEで24時間いつでも相談に乗ってくれるので、安心して手続きを進められます。
ストレスを減らす工夫をする
「一時的に仕事が辛いけど、辞めたり部署異動したいわけではない」という方は、ストレスを発散したり、ストレスを感じる原因を突き止めて対処するという方法もあります。
ストレス発散に効果があることとして、運動をする、好きな音楽を聴く、散歩などで自然に触れる機会を増やすなどが挙げられます。
ストレスへの対処の具体例を挙げると、満員電車が苦痛の場合は通勤ラッシュの時間帯を避けて電車に乗る、苦手な上司や同僚が原因の場合はなるべく視界に入れないように過ごす、などが挙げられます。
今いる職場で働き続けられるか冷静に判断しよう!


仕事が辛いというのは、必ずしも全員に当てはまることではありません。サービス残業や労働時間の長さは、働いている職場環境によって異なり、また個人のスキルや性格によってもしんどいと感じるポイントはさまざまです。
今いる職場環境が客観的に見てブラック企業かどうかを判断する手段として、以下の3つのツールを使う方法があります。
この記事で紹介した仕事が辛いと感じたときの対処法5つも参考に、今いる職場で働き続けられるかどうか判断してみてくださいね。











