令和6年の調査によると、日本人の3人に1人が65歳以上の高齢者が占めています(※1)。介護士の需要が増えている一方で「介護士になってみたいけど、無資格で働けるのかな…」「介護の仕事に興味があるけど、キツいって本当?」と不安に思う方もいます。
tairaこの記事では、約5年介護士として勤務し、介護福祉士の国家資格を持っている私が、当時どんな仕事をしていたのか経験を踏まえて解説します!
AIだけでは分からない詳細な情報について、難しい説明はなるべく省いて説明しています。この記事を読むと、次の内容が分かります。
介護士とは?
介護士とは、介護の仕事をする人の全般を指しますが、厳密には介護士という資格があるわけではありません。ここでは、介護士の定義・どんな場所で働けるか・給料の相場についても解説します。
介護士の定義
介護士とは、介護施設などで高齢の方や障害を持っている方の身体介護や生活援助の仕事をする人全般を指しています。そのため、介護施設などで介護の仕事をしている人は、たとえ特別な資格を持っていなくとも「自分は介護士です」と名乗ることができます。
一方、似た名称で「介護福祉士」という言葉があります。介護福祉士は名称独占資格という資格のため、介護福祉士の資格を持っていない人が「自分は介護福祉士です」と名乗ることは禁止されています。介護士の主な資格|介護福祉士の箇所で詳しく説明します。
介護士が働く場所
介護士が働く場所には、以下のような施設があります。
・介護老人保健施設(老健)
・特別養護老人ホーム(特養)
・介護付き有料老人ホーム
・訪問介護事業所
・デイサービス
・グループホーム
・障害者支援施設
・病院
介護老人保健施設や特別養護老人ホームといった一部の施設では、医療行為が必要な高齢者の方が入居されているため、医者や看護師が従事している施設もあります。



私が過去に働いていたのは、障害者支援施設でした。医療的なケアが必要な方がいる施設だったため、日中は看護師が常駐していました。
介護士の給料の相場
手取りの給料は雇用形態や就業場所などにより異なりますが、以下の計算式でざっくりとした金額を導き出すことができると言われています(※2)。
給料(手取りの金額)の計算式
(基本給+手当額)×(75%~85%)=手取り金額
厚生労働省|令和6年の介護士の給与状況のデータ(※3)によると、介護士の平均基本給額は192,660円、平均手当額は97,980円となっています。上記の表に当てはめて計算した結果は以下です。
給料(手取り金額)の例
(192,660+97,980)×80%=232,512円
※80%の値で計算。常勤の場合。
就業する施設や雇用形態、手当の有無などにより介護士の給料は異なります。相場としては、おおよそ月150,000円〜250,000円程度です。



勤続年数や資格の有無、夜勤に入るかどうかなどによっても異なります。私が4年目の時は、介護福祉士の資格あり・夜勤は月10回ほどで手取りは28万円前後でした。
介護士の主な仕事内容
介護士は病院やグループホームなど様々な場所での勤務がありますが、基本的に行う業務は変わりません。以下、介護士が行う主な業務を紹介します。
身体介助
身体介助とは、老化や身体・精神の障害などにより日常生活の援助が必要な方のサポートをすることです。具体的には、以下のような介助があります。
・食事介助
・入浴介助
・移動介助(半身マヒなどで身体が不自由な方が歩行する際に手伝う)
・排泄介助
・移乗介助(ベッドから車椅子などへ移動する際に手伝う)
・更衣介助(服の着替えを手伝う)
食事の際は、医師から処方されている薬を飲む必要がある方もいます。そのため、施設を利用されている方(ご利用者)ごとに薬を管理したり、薬がしっかり飲み込めているか見守る服薬介助をおこなうこともあります。
薬の服用を忘れると、場合によっては命に関わることもあります。介護士には、利用者の方の生活のサポートをするだけでなく、命を預かる重要な役割も担っています。



入浴介助や移乗介助では、自分よりも身体の大きな人を抱えなければならず、最初の頃はキツいと感じることも多々ありました。ただ、コツをつかめば無理な力をかけずに介助できるようになります。
生活援助
介護が必要な方の身体に直接触れる身体介助の他にも、生活に関わる以下のような介助もあります。
・掃除
・洗濯
・食事の配膳
・ベッドメイク(ベッドなどのシーツ交換)
施設を利用している方の部屋(居室)を1つ1つ周り、掃除をしたりシーツを交換したりします。ベッドメイクとあわせて行うことが多く、ホテルの清掃業務に近い内容の作業です。
ホテルの清掃業務と大きく違うのは、介護士の視点で部屋の掃除や整備をする必要がある点です。具体的には、部屋を掃除する際に飲みこぼした薬が落ちていないか、自宅に帰る利用者の方の部屋であれば忘れ物がないかなどを確認しながら清掃に入ります。
車椅子の方が使う部屋であれば、車椅子がスムーズに入れるか確認する必要もあります。動線を確認し、車椅子が通れないと判断した場合は、机やベットの配置を変えることもあります。



介護士は掃除をする際にも、様々なことを考えながら整備をする必要があるので、自然とマルチタスクをこなす力も身につきます。
事務作業
介護士の仕事には、事務的な作業も多く含まれます。
・来客対応
・電話対応
・介護記録
・備品管理や発注
介護士として働く先の職場にもよりますが、規模が小さいところだと常駐の事務員がいない場合もあります。事務員がいない場合は、来客の対応や電話対応・メール対応をする必要があります。
また、業務の合間や施設の利用者が帰宅した後に、その日行った業務の記録「介護記録」を残すという仕事もあります。PCに記録したり、施設によっては手書きで対応しているところもあります。



この介護記録は、施設を利用している方の人数にもよりますが、私が居た施設では約30名分の記録を2~3名で対応していました。
介護士になるには?
介護士になるには、2通りの方法があります。以下、それぞれのメリットやデメリットをお伝えします。
未経験から挑戦する
介護士は、未経験でも挑戦することができます。介護士の求人にもよりますが、応募条件に「資格なしOK」と記載があり、「○○卒業以上」などの学歴を満たしていれば、例え高校や大学で介護を学んでいなかったとしても求人に応募することができます。



私は介護系ではない大学を卒業し、障害者支援施設に生活支援員(介護士の職種の1つ)として新卒入社しました。内定後は、アルバイトとして勤務してそのまま正社員として現場に入りました。
未経験で挑戦するメリットは、やる気があればすぐに挑戦できるため、より長く実務経験を積めることです。デメリットは、知識がないため業務をおこなう際に不安を感じやすくなることや、資格を持っている人に比べて給料が低くなりやすいことが挙げられます。
2024年の4月に法改正があり、無資格で介護職に就いた場合は1年以内に「認知症介護基礎研修」という研修を受けることが義務付けられました。資格については、介護士の主な資格にて解説しています。
介護士の資格を取ってから挑戦する
介護士の資格を取ってから挑戦する、または高校や大学で介護を学んでから介護士に挑戦する方法もあります。メリットとしては、介護に必要な知識や経験を身に付けてから始めるため、不安な気持ちをなくしてから現場に入れることです。
デメリットとしては、介護を学んだり資格をとるためにスクールに通うことで、介護士としての経験を積む時期が遅れてしまうことが挙げられます。



個人的には、未経験で介護士に挑戦し、働きながら資格を取るのがおすすめです。初めは不安になることもありますが、業務内容はだいたい決まっているので慣れてきますよ。
職場によっては、働きながら資格取得をする場合、受験費用を負担してくれたり、介護の実技対策をしてくれるところもあります。
介護士の主な資格
介護士の資格には、様々な名称の資格があります。ここでは、介護士として働くために取っておいた方が良い資格(研修)を4つ挙げます。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、認知症介護の基礎的な知識を身に付けることを目的とした研修です。2024年4月1日から、無資格で介護士として働く場合、入社後1年以内に必ず受ける必要がある研修として定められました(※4)。
研修の受講にかかる費用や内容を以下にまとめています。
費用:3,000円
研修時間や構成:150分の動画視聴+復習問題と確認テスト
取得にかかる期間:1日
難易度:簡単
受講方法:自宅のPCまたは仙台センターにて受講
受験資格:個人の申し込みは不可。事業所責任者が申し込みをおこなう。
公式サイトの情報によると、個人での申し込みはできない仕様になっています。そのため、受講の際は介護施設で働き始めた後に施設の責任者に受講を申し出る必要があるようです。
なお、この認知症介護基礎研修は無資格の人を対象としているので、後に紹介する「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」を受ける予定がある人は受講は必須ではありません。
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介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護を仕事にする人が持っておくべき最低限の知識と技術が学べる研修です。『老化の理解(6時間)』など、科目ごとに時間数が分かれています。
中でも「こころとからだのしくみと生活支援技術」では、75時間にわたる研修があり、食事介助や歩行介助といった実技演習も含まれています。
費用:25,000円~60,000円
研修時間や構成:130時間の講義の受講+筆記試験+実技試験
取得にかかる期間:1ヶ月~4ヵ月程度
難易度:やや簡単
受講方法:スクールなどで対面(または対面と通信)の受講
受験資格:誰でも
費用はスクールによって大きく変わります。受講にかかる費用の安さだけでなく、Googleマップの口コミなどを参考にして選ぶのがおすすめです。
難易度については、筆記試験・実技試験とありますが、どちらもきちんと講習を受けていれば合格することができます。万が一、一発で合格できなかった場合でも、追試を受けさせてくれるスクールがほとんどです。
入社する施設によっては、介護職員初任者研修にかかる費用を負担してくれたり、施設が研修を主催している場合もあります。入社を希望している施設が研修費用を負担してくれるかなど、事前に調べてからスクールを探すと良いでしょう。



私は、入社前に介護職員初任者研修を受けに約3万円支払ってスクールに通っていました。その後、入社した介護施設で費用負担なしで受講することができると知り、ショックを受けた経験があります…
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、先に紹介した「介護職員初任者研修」の内容をより深く学べる研修です。*喀痰吸引(かくたんきゅういん)という、自力で痰(たん)を吐き出せない方の処置をする医療行為についても学ぶことができます。
また、介護福祉士実務者研修は、この後に紹介する介護福祉士という国家資格を取得するための受験資格にもなっています。
費用:30,000円~200,000円
研修時間や構成:450時間以上の講義の受講+筆記試験+実技試験
取得にかかる期間:6ヶ月以上
難易度:やや簡単
受講方法:スクールなどで対面(または対面と通信)の受講
受験資格:誰でも
介護福祉士実務者研修は、「介護職員初任者研修」の内容と重複する箇所もあります。そのため、「介護職員初任者研修」を既に持っている方は、費用がより安くなり、受講時間も130時間分短くなります。
難易度は、筆記試験と実技試験どちらも研修の内容をしっかり聞いていればほぼ合格できる内容です。
介護福祉士
介護福祉士は、介護のプロとしての資格を持っていることを証明できる国家資格です。介護福祉士の資格を持つことで、「私は介護福祉士です」と名乗ることができます(名称独占資格)。
これまで紹介してきた「介護福祉士実務者研修」などと異なり、受験資格は一定の条件を満たした人に限定されています。
費用:21,700円(受験手数料+登録手数料)
試験日:毎年1月頃
難易度:普通(令和6年度の合格率は78.3%)
受講方法:公益財団法人 社会福祉振興・試験センターで申し込み
受験資格:介護職として3年以上の実務経験+介護福祉士実務者研修を修了した人、または福祉系の施設にて一定期間勉強した人(詳細な受験資格はこちらで確認可)
介護福祉士は、受験手数料18,380円の他、合格後には登録手数料として3, 320円を支払う必要があります。また、合格率は直近のデータで78.3%と比較的高くなっています。



「思ったより受かりやすいんだ」と油断は禁物です。ひっかけ問題もあり、私の知り合いは2人落ちていました…。
なお、介護福祉士の資格を持つ人は令和7年3月末時点で200万人以上とされています。有効期限などはなく、一度取得すれば更新不要で永久的に持つことができる資格であることも人気の理由です。
資格の取り方は?働きながらでも取れる?
結論として、先に紹介した介護職員初任者研修や他2つの研修と、介護福祉士の資格は働きながらでも取得が可能です。
各資格の詳細な申し込み方法については、各資格の申し込みサイトを確認してください。ここでは、未経験で働きながら介護の資格を取る場合の取り方(取る順番)をお伝えします。
まずは、未経験でも挑戦できる介護の求人に応募します。介護の現場は慢性的に人手不足の傾向があるので、未経験であってもやる気があれば採用してくれるところが多いです。
万が一、「自分の職歴や経験に自身がない」「どの求人が自分にあっているか分からない」という場合は、事前に転職エージェントなどに登録し、アドバイスを求めるのもおすすめです。
アルバトロス転職なら、希望する職場が過去に退職代行を使われた企業ではないか、確認してから応募できます。入社してから「こんなはずじゃなかった」とギャップをなくすことができるので、安心して転職活動をすすめられます。
介護士として働き始めた後は、1年以内に認知症介護基礎研修を受けます。介護士の主な資格|認知症介護基礎研修でも解説した通り、個人で申し込むことはできないので、施設の責任者にいつ頃受けられるかスケジュールを確認した上で受講します。
なお、介護職員初任者研修を受ける予定がある人は、認知症介護基礎研修を受ける必要はありません。



段階的に学んでいきたいという方は、介護の仕事を理解するための入り口として受講を検討してみるのも良いでしょう。
未経験で介護職として入社した方は、ある程度業務に慣れてきた段階で受講するのがおすすめです。
介護職員初任者研修は、「STEP4 介護福祉士実務者研修」と被る内容も多いです。そのため、介護職員初任者研修に合格した後は、内容を覚えているうちに「介護福祉士実務者研修」を受けると理解がスムーズになります。
働きながら資格を取れる自信がない場合は、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修の両方を受けてから求人を探すのも1つの手です。



私は未来ケアカレッジという対面型のスクールで介護職員初任者研修を受講しました。先生も気さくで丁寧に教えてくれたので、受講生同士で楽しく学ぶことができました。
「STEP3 介護職員初任者研修」を修了した後は、介護福祉士実務者研修を受けるのがおすすめです。介護福祉士実務者研修を受けることで、「STEP5 介護福祉士」の受験資格のうちの1つを満たすことができます。
ユースタイルカレッジ
また、ユースタイルカレッジで資格を取得した後、同社の介護スタッフにご登録し、勤務した人には受講料を全額返金するキャンペーンも実施しているそうです。
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介護福祉士の資格を受験する場合、「介護福祉士実務者研修の取得+介護士としての実務経験を3年積む」必要があります(福祉系の高校や専門学校で学んでいない場合)。
普段の業務で身に付けられる知識もありますが、やはりある程度は勉強する時間が必要です。目安としては、一般的に250時間程度の学習が必要だといわれています。



介護福祉士受験のための対策講座に通う手もありますが、個人的には参考書1つを何周かして勉強するのがおすすめです。私の場合は、参考書をコピーして何度もくりかえし解いていました。
どの参考書を買えばいいか悩むという方は、湘南国際アカデミーの参考書がおすすめです。頻出の「間違えてはいけない問題」を厳選し、合格することに特化した完全オリジナルの参考書です。
過去問題集5年分をスマホで学習することもできるので、通勤や休憩時間の合間にも効率よく勉強することができます。
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また、社会人経験が1年以上あるという方を対象にした、スクールに支払った費用の一部が戻ってくる『教育訓練給付制度』があります。
条件を満たすことで、最大10万円が返金される制度なので、ぜひ活用してみてください。詳細な条件や申請方法、対象スクールは以下の記事で詳しく解説しています。


資格を取るメリット
介護士の仕事は未経験でも始めることができますが、資格を取るメリットもたくさんあります。主なメリットを以下3つ紹介します。
就職・転職時に役立つ
介護士の資格を持っていれば、就職や転職の際に役立ちます。特に「介護福祉士」の資格があれば、即戦力として重宝されます。
介護の仕事は大変なイメージがありますが、求人によっては「夜勤なし」「身体介助なし」などの募集もあります。需要がある資格を持っていれば、より好条件の仕事を見つけることができるのも大きなメリットです。
自信を持って対応できる
介護士の資格を持っていることで、無資格の時と比べると自信を持って仕事ができるようになります。働きながら先輩に教わるだけでなく、資格を取る中で得た知識を踏まえて仕事をすることで「車椅子で移動する時の注意点は教わったけど、こういう理由があったのか」など、業務の理解を深めることにも繋がるでしょう。
「何故そうするのか」を理解しなが働くことで、やりがいが生まれてより楽しく働けるようにもなります。
給料が上がる
資格を取ることで、給料アップが期待できます。厚生労働省のデータ(※9)によると、無資格の場合の給料平均は196,432円、介護職員初任者研修を修了していれば212,120円、介護福祉士の資格を持っていれば236,596円となっています。



私が働いていた施設では、介護福祉士の資格を持っていれば手当3万円、また、夜勤は1回入るごとに手当が7,000円支給されていました。
仕事の幅が広がる
無資格で介護士の仕事をする場合、必ず介護福祉士が見ている場所で介護をおこなうようにと規定されています。そのため、介護が必要な方の自宅に行って介護をおこなう「訪問介護」などの仕事に就くことはできません。
また、指導する介護福祉士が不足している施設では、無資格の人を採用しても指導できる曜日に限りがあるなどで、シフトが減らされてしまうこともあるでしょう。
一方、介護福祉士実務者研修や介護福祉士の資格を持っていれば、施設の責任者からも安心して仕事を任せてもらえるようになるので、パートやアルバイトで入社をする方は希望通りのシフトで入れてもらえる可能性も高くなります。
介護士の1日ルーティン
介護士の1日のスケジュールの一例を紹介します。



ここでは、私が過去に勤務していたデイサービスと短期入所施設を例に記載します。
日勤(デイサービスでの一日の流れ)
デイサービスとは、障害や老化により介護が必要な方が日中過ごすための場所を提供する施設のことです。一日の流れは以下のとおりです。
8:00~ 朝礼
8:30~ 施設を利用される方の自宅へお迎え・居室整備(掃除やベッドメイク)
10:00~ 入浴介助(女性)・排泄介助・連絡帳の確認と申し送り・朝の会
12:00~ 食事介助・服薬介助
13:00~ 入浴介助(男性)・排泄介助
13:30~ レクリエーション
14:00~ おやつの提供と食事介助
14:30~ 排泄介助・帰宅準備・連絡帳の記入
14:50~ 終わりの会
15:15~ 施設を利用された方を自宅へお送り
~17:00 終礼
施設を利用される方(ご利用者)は、滞在中はテレビを見たり、ご自宅から持参した本や折り紙などの工作をしたりなど、各自で好きな作業をして過ごします。介護士は、入浴介助や排泄介助といった介護をしつつ、ご利用者が安全に過ごせるよう見守りをおこないます。
ご利用者のご家族からご本人の体調などについて、連絡帳に申し送りが記載されていることもあります。また、ご利用者が施設に滞在中どのように過ごしたか連絡帳に記載し、ご家族としっかり連携を図って支援します。
夜勤(短期入所施設)
短期入所施設とは、1泊2日など比較的短期間の宿泊をする為の施設です。夜勤の場合の一日の流れの事例を記載します。
15:00~ 申し送り
15:15~ 入浴介助(女性)
17:00~ 夕食の配膳準備
18:00~ 食事介助・服薬介助
19:00~ 入浴介助(男性)・排泄介助
20:30~ お部屋へ誘導・就寝介助
21:00~ 服薬介助
22:00~ 巡回・記録など事務作業・排泄介助・仮眠
5:30~ 起床介助・排泄介助・朝食準備
6:00~ 食事介助・服薬介助
7:00~ 排泄介助・帰宅準備
8:00~ 朝礼
8:15~ 日勤業務の補助(ご利用者の受け入れ等)
~10:00 記録など事務作業
夜間帯は、ご利用者が問題なく眠っているか、異変がないかを確認しながら巡回をおこないます。また、オムツを履いている方の居室へ巡回に行った際は、必要に応じてオムツ交換の対応をおこないます。その他の時間は、ご利用者が何をしていたか時間と共に行動内容の記録をするなど、事務的な作業をすすめます。
また、夜勤で働く時間には8時間勤務(3交代制)と16時間勤務(2交代制)があります。



私のいた施設では2~3名体制夜勤の2交代制でした。誰がどこで何の業務をしているか、無線機でこまめに連絡を取って業務にあたったのを覚えています。
介護士は未経験でもOK!ただ、資格があると安心
介護士は未経験でも挑戦できます!実際、私も未経験から介護の仕事を始めました。ただし、今後長く続けていきたいと考えている場合は、介護士の主な資格で紹介したような資格を持っていると安心です。
1年以上の社会人経験がある方(雇用保険加入者)は、条件を満たせば、介護士資格取得のためのスクール費用が一部戻ってくる制度もあります。詳細は『教育訓練給付制度とは?対象者や対象講座・申請方法を解説』で確認できます。
この記事を参考に、未経験の方も介護の仕事にぜひ挑戦してみてくださいね。
参考文献
※1:総務省|統計からみた我が国の高齢者
※2:クラウド給与|早見表つき!年収から手取りを計算する方法
※3:厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果PDF
※4:厚生労働省|介護に関する資格等について
※5:社会福祉法人東北福祉会 認知症介護研究・研修仙台センター eラーニングシステム運営事務局|認知症介護基礎研修eラーニングのご案内
※6:認知症介護基礎研修eラーニングの学習内容
※7:厚生労働省|近畿厚生局 介護福祉士実務者研修に関するよくあるご質問Q&A
※8:厚生労働省|ページ4:介護福祉士の概要について
※9:厚生労働省|介護人材の確保について











