「新しい職場・学校へ通うから交通系ICカードを作ろうと思うけど、どれがいいか分からない…」「そもそも交通系ICカードってなに?」
大学入学や就職・転職にともない上京した方の中には、交通系ICカードを初めて利用する方や、生活エリアが変わったことにともない、どの交通系ICカードがいいか悩んでいる方も多いと思います。
この記事を読むと、こんなことが分かります。
各交通機関の公式サイトから得た情報を元にした作成した【交通系ICカード10種類の一覧表】も掲載し、分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
\改札の「ピッ!」に癒しを/
交通系ICカードとは
公共交通機関で利用できるICチップを搭載したカードのこと。交通系ICカードは各地方にあります。現在、日本国内で使える主要な交通系ICは10種類あるとされています。交通系ICの主な利用シーンは次のとおりです。
<利用シーンの例>
・コンビニ
・自動販売機
・駅構内のロッカー
・ショッピングセンターなどの商業施設 など
それぞれの交通系ICカードには、カードに名前を記入する記名式と記入しない無記名式があります。会社や学校などへ通勤・通学する際など、特定の区間の移動に使いたい場合は定期券を購入することもできます。
なお、電車に乗る頻度によっては、定期券を購入する方が安くなる場合があります。
taira定期券を購入するのと、その都度切符の購入や交通系ICカードにチャージするのとではどちらが安いか、一度計算してみるのがおすすめです。
交通系ICカード一覧
日本国内にある主要な交通系ICカード10種類について、以下の表に違いや特徴をまとめました。
※金額は全て税込み表示です。
| 画像(名称) ※画像は各公式HPより引用 | 主な流通地域 | 発行にかかるお金 | 1回のチャージ金額 | オートチャージ*可否 | 購入できる場所 ※クレジットカード式を除く | 種類 | 乗車ポイントの有無 | 公式サイト |
![]() ![]() Kitaca(キタカ) | 北海道 | 2,000円 (預り金500円+初回チャージ分1,500円) | 1,000円単位 | ✕ | Kitaca取り扱い窓口 | 4種類 | ✕ (乗車運賃で貯まるポイントは無し) | Kitaca公式HP |
![]() ![]() PASMO(パスモ) | 首都圏エリア | 預り金500円 | 10円or 1,000円単位 ※駅により異なる | 〇 | PASMO取り扱い窓口 | 5種類 | 〇 | PASMO公式HP |
![]() ![]() Suica(スイカ) | 首都圏エリア | 1,500円 (預り金500円+初回チャージ分1,000円) | 500円or 1000円単位 | 〇 | Suica取り扱い窓口 | 6種類 | 〇 | Suica公式HP |
![]() ![]() TOICA(トイカ) | 東海エリア | 2,000円 (預り金500円+初回チャージ分1,500円) | 500円or 1000円単位 | ✕ | TOICA取り扱い窓口 | 3種類 | ✕ (乗車運賃で貯まるポイントは無し) | TOICA公式HP |
![]() ![]() ICOCA(イコカ) | 関西エリア | 2,000円(預り金500円+初回チャージ分1,500円) | 1,000円単位 | ✕ | ICOCA取り扱い窓口 | 4種類 | 〇 | ICOCA公式HP |
![]() ![]() manaca(マナカ) | 愛知県 | 2,000円 (預り金500円+初回チャージ分1,500円) | 1,000円単位 | 〇 | manaca取り扱い窓口 | 3種類 | 〇 | manaca公式HP |
![]() ![]() PiTaPa(ピタパ) | 大阪府 | 無料 ※1年間利用が無かった場合は1,100円の維持管理料がかかる。 | 1,000円単位 | 〇 | PiTaPa取り扱い窓口 | 4種類 | 〇 | PiTaPa公式HP |
![]() ![]() SUGOCA(スゴカ) | 九州エリア | 2,000円 (預り金500円+初回チャージ分1,500円) | 1,000円単位 | 〇 | SUGOCA取り扱い窓口 | 4種類 | △ (貯まる乗車区間がかなり限られる) | SUGOCA公式HP |
![]() ![]() はやかけん | 福岡県 | 1,500円 (預り金500円+初回チャージ分1,000円) | 1,000円単位 | ✕ | はやかけん取り扱い窓口 | 4種類 | 〇 | はやかけん公式HP |
![]() ![]() nimoca(ニモカ) | 北海道・九州 | 2,000円 (預り金500円+初回チャージ分1,500円) | 1,000円単位 | 〇 | nimoca取り扱い窓口 | 5種類 | 〇 | nimoca公式HP |
上記で紹介しているカードは、どれも全国で共通して使うことができる交通系ICカードです。20,000円がチャージ金額の上限で、多めにチャージし過ぎたなどで払い戻しをしたい場合、PiTaPaは550円、それ以外は220円の払い戻し手数料がかかります。
また、交通系ICカードを発行する場合、一般的には預り金*や初回チャージ費用がかかります。ただし、PiTaPaは預かり金不要、またモバイル式の場合も預り金はかかりません。
なお、クレジットカード式の交通系ICカードの場合、窓口や発券機ではなく各クレジットカード会社での発行となります。
次の項目で各交通系ICカードの特徴について詳しくまとめています。
Kitaca(キタカ)


Kitacaはこんな方におすすめです。
KitacaはJR北海道が発行している交通系ICカードです。主に北海道エリアで流通しており、2,000円(預り金500円+初回チャージ分1,500円)で発行できます。
カードの種類は「記名式・無記名式・定期券・クレジットカード式(JRタワースクエアカードKitaca)」の4種類です。1,000円単位でチャージできますが、乗車によって貯まるポイントはありません。
ただし、電車での乗車でポイントは貯まりませんが、JRタワースクエアカードKitacaを電子マネーとして利用する場合、100円チャージごとに1pt貯めることができます。
JRタワースクエアカードKitacaを使ってJRタワー内でお買い物をすると割引が受けられたり、対象店舗で利用するとお得なサービスを受けられたりします。
PASMO(パスモ)


PASMOはこんな方におすすめです。
PASMOは、株式会社パスモが発行している交通系ICカードです。主に神奈川や東京を中心とした首都圏で流通しており、預り金500円で発行できます。カードの種類は「記名式・無記名式・定期券・クレジットカード式(一体型PASMO)・モバイル式」の5種類です。
チャージできる最低単価は駅によって異なりますが、最低10円から現金でチャージすることも可能です。
また、事前に各サイトに登録や連携をおこなうことで、各種ポイントが付与されます。ポイント付与対象の区間と付与ポイントは以下のとおりです。
| 対象区間・対象路線 | 付与率 | ポイント名 | ポイントの利用先 |
| 東急線区間 | 運賃金額の3%付与 | TOKYU POINT | PASMOへのチャージ、加盟店での利用 |
| 都営地下鉄/都営バス/東京さくらトラム(都電荒川線)/日暮里・舎人ライナー | 運賃金額の3%~12%付与 | ToKoPo | PASMOへのチャージ |
| 西武線/西武バス | 1回の乗車につき最大15pt付与 | SEIBU Smile POINT | PASMOへのチャージ、加盟店での利用、商品券と交換 |
詳細は、各種ポイントサイトで確認してみてください。
Suica(スイカ)


Suica(スイカ)は、こんな方におすすめです。
Suica(スイカ)は、JR東日本が発行している交通系ICカードです。主に東京を中心とした首都圏で流通しており、 1,500円(預り金500円+初回チャージ分1,000円)で発行できます。
カードの種類は全部で5種類で「無記名式、記名式、定期券、クレジットカード式(ビューカード)、モバイル式、Suica付学生証・社員証」があります。
チャージ単価は500円で、500円以上は1,000円単位の金額をチャージできます。また、事前にJRE POINT(JR東日本共通ポイントサービス)に登録することで、JR東日本の鉄道に乗って200円チャージするごとに1p、モバイルSuicaなら50円ごとに1pt貯めることができます。
貯まったポイントは次回の乗車運賃や電子マネーとして利用することができます。一定数のポイントが貯まれば、カタログの商品と交換することも可能です。
TOICA(トイカ)


TOICA(トイカ)は、こんな方におすすめです。
TOICA(トイカ)は、JR東海が発行しいる交通系ICカードです。主に静岡県や愛知県を中心とした東海エリアで流通しており、2,000円(預り金500円+初回チャージ金額1,500円)で発行できます。
TOICA(トイカ)の種類は「無記名式、記名式、定期券」の3種類があります。モバイル対応やクレジットカード式は発売していないため、チャージは現金のみの対応となっています。
運賃乗車で貯まるポイントはありませんが、手元のTOICAとTOKAI STATION POINT(トスポ)のアプリを連携し、JR東海グループの駅ビルなどでアプリを提示することで110円ごとに1pt貯めることができます。
貯まったポイントは、JR東海グループのコンビニ含む駅商業施設・店舗で利用できるようです。
ICOCA(イコカ)


ICOCA(イコカ)は、こんな方におすすめです。
ICOCA(イコカ)は、JR西日本が発行している交通系ICカードです。主に大阪府を中心とした関西圏で流通しており、2,000円(預り金500円+初回チャージ金額1,500円)で発行できます。
カードの種類は全部で4種類で「無記名式、記名式(SMART ICOCA*2)、定期券、モバイル式」があり、1,000円単位でチャージできます。
また、事前にWESTER(JR西日本グループ共通ポイントサービス)に登録することで、JR京都線、JR神戸線、JR宝塚線など一部の対象区間の乗車ごとに運賃の10%が付与されます。
貯まったポイントは電子マネーとして利用したり、次回の乗車運賃としてチャージして利用することができます。
manaca(マナカ)


manaca(マナカ)は、こんな方におすすめです。
manaca(マナカ)は、株式会社名古屋交通開発機構と株式会社エムアイシーが発行している交通系ICカードです。主に愛知県を中心に流通しており、2,000円(預り金500円+初回チャージ金額1,500円)で発行することができます。
カードの種類は全部で3種類で「無記名式、記名式、定期券」がありますが、モバイル対応やクレジットカード式は発売していないため、チャージは現金のみ可能です。
また、名古屋市交通局が管理する市バスや地下鉄などの対象区間の乗車すると、運賃に応じて1%~30%のmanacaマイレージポイントが付与されます。貯まったポイントは、manacaにチャージして使うことができます。
PiTaPa(ピタパ)


PiTaPa(ピタパ)は、こんな方におすすめです。
PiTaPa(ピタパ)は、株式会社スルッとKANSAIが発行している交通系ICカードです。主に関西エリアで流通しており、預り金や初回チャージ金はなく無料で発行できます。ただし、1年間利用が無かった場合は1,100円の維持管理料がかかるので注意が必要です。
カードの種類は全部で4種類で「記名式(OSAKA PiTaPa LiTE)、クレジットカード式(3種類)」があり、チャージ単価は1,000円です。
また、事前にサービス登録することでOsaka Metro乗車運賃の0.5%~1%がOsaka Pointとして付与されます。貯まったポイントは、チャージして次回の乗車運賃に充てたり、Osaka Point加盟店で利用することができます。
SUGOCA(スゴカ)


SUGOCA(スゴカ)は、こんな方におすすめです。
SUGOCA(スゴカ)は、JR九州が発行している交通系ICカードです。主に福岡県を中心とした九州エリアで流通しており、2,000円(預り金500円+初回チャージ金額1,500円)で発行することができます。
カードの種類は全部で4種類で「無記名式、記名式、定期券、クレジットカード(SUGOCA一体型JQ CARD)」があり、チャージ単価は1,000円です。
基本的に電車運賃に対してポイントの付与はなされませんが、R筑肥線⇔福岡市地下鉄間の利用かつ定期券外での利用に限り、10ポイントのJRキューポ(JR九州のポイントプログラム)が貯まります。また、このJRキューポは九州エリア内の対象施設でお買い物をすると、200円ごとに1pt付与されます。
貯まったポイントは、SUGOCAにチャージして使ったり、専用サイトでギフト券などと交換したりできます。



一部の加盟店では100円ごとに1pt付与されます。自分が普段利用するお店はどうか一度確認してみてください。
はやかけん


はやかけんは、こんな方におすすめです。
はやかけんは、福岡市交通局が発行している交通系ICカードです。主に福岡を中心とした九州エリアにて流通しており、1,500円(預り金500円+初回チャージ金額1,000円)で発行することができます。
カードの種類は全部で4種類で「無記名式、記名式、定期券、ANAはやかけん(ANA会員限定カード)」があり、チャージ単価は1,000円です。モバイル対応やクレジットカード式は発売していないため、チャージは現金のみ可能です。
また、空港線・箱崎線・七隈線を利用すると、1区間で60ポイントのひと駅ポイント(はやかけん独自のポイント)を貯めることができます。
さらに、JR筑肥線(下山門~西唐津間各駅) ⇔ 地下鉄線(空港線・箱崎線・七隈線各駅)を利用すると、10ポイント付与されます。貯まったポイントはSFというポイントに変更することで、次回の乗車料金に充てたり、電子マネーとして利用することができます。
ANAはやかけんで10,000マイルを貯めると、10,000円相当のはやかけんポイントに交換することも可能です。



帰省や出張、旅行などでANAをよく使う方にとってはお得なカードですね!
nimoca(ニモカ)


nimoca(ニモカ)は、こんな方におすすめです。
nimoca(ニモカ)は、株式会社ニモカが発行している交通系ICカードです。主に北海道と九州エリアを中心に流通しており、2,000円(預り金500円+初回チャージ金額1,500円)で発行することができます。
カードの種類は全部で5種類で「無記名式、記名式、定期券、クレジットカード式、nimoca付学生証・社員証」があり、1,000円単位でチャージできます。
また、nimocaを使って昭和バスや長崎電気軌道など一部の交通機関に乗車すると、運賃の2%~5%のnimocaポイントが付与されます。
貯まったポイントは電子マネーとして利用できます。ANA VISA nimocaやJMBnimocaカードなどクレジットカード式nimocaで乗車すると、それぞれANAマイルとJALのマイルを貯めることも可能です。



九州や北海道地方にお住まいの方は、一度自分が勤務する会社や利用する施設がnimocaを導入しているか確認してみましょう。
交通系ICカードはどれがいい?選ぶポイント7つ
「種類が多くてどれが自分に合うか分からない!」という方には、Suica(スイカ)の利用から始めてみるのがおすすめです。
どれがいいか分からない、種類が多すぎて悩むという方は、Suica(スイカ)を利用するのがおすすめです。Suicaは日本で最も普及している交通系ICカードで、全国各地にある約1,600のJR東日本の駅で発行することができます。シンプルな交通系ICカードの他、ポイントがお得に貯まるモバイルSuicaもあります。
自分に合った交通系ICカードを作りたいという方は、以下の選ぶポイント5つを参考にしてみてください。
デザイン
交通系ICカードのデザインは、各社によってさまざまです。シンプルなデザイン・色味のものもあれば、その交通機関独自のキャラクターが大きめに印刷されているものもあります。
クレジットカード式の交通系ICカードの場合、さらに様々なデザインが展開されていることもあります。機能性は大切ですが、それに加えて自分の好きな色やデザインかどうかの基準で選ぶのも大切です。



通勤や通学など毎日のように使うなら、持っていてテンションが上がるようなデザインのものが良いですよね。
「機能が便利で自分に合っているけど、デザインがどうしても気に入らない…」という場合は、自分好みの交通系ICカード専用のケースを購入するのもおすすめです。
\気分が上がるパスケース/
主な流通場所
自分が利用しようと思っているエリアと、交通系ICカードの主な流通エリアが一致しているかどうかも重要です。
あまり流通していないエリアで特定の交通系ICを利用すると、万が一紛失や破損などのトラブルになった際、対応が遅れてしまう恐れがあるためです。
また、ポイントが貯まる交通系ICカードなら、よく利用するエリアで乗車するだけで、近所のお店でポイントが使えたりとお得に過ごすことができます。



進学や就職などで新生活を始める際は、とくにお金に余裕がなくなりがちなので、少しでもお得に過ごせるのは嬉しいですよね。
発行にかかる費用
発行するのにいくらかかるかも事前に確認が必要です。多くの場合、預り金と合わせて初回チャージの料金が必要です。定期券を購入する場合、チャージ金は不要ですが定期運賃と合わせて預り金を支払う必要があります。
PASMOとPiTaPaを除く交通系ICカードは、預り金(500円)に加えて初回チャージ金が必要です。預り金はチャージ残高には反映されず、乗車運賃として利用することができません。
ただし、カード式ではなくモバイル式にする場合、チャージ金や預り金は不要です。事前にスマホで設定が必要ですが、初期費用を抑えたいという場合はモバイル式の交通系ICが選択できるかどうかも合わせて確認しましょう。
チャージの単価や決済方法
1回につき、いくらの単位でチャージできるか、またどのような方法でチャージができるかも事前に確認しておく費用があります。
多くの交通系ICカードの1回のチャージ単位は1,000円、または500円ですが、PASMOのみ一部の発券機で10円単位でチャージすることができます。
また、クレジットカード式やモバイル式の交通系ICではない場合、一般的にチャージ方法は現金のみの場合が多いので注意が必要です。



普段現金を持ち歩かないという方は、クレジットカードでチャージができる交通系ICカードか事前に確認しておくと安心ですね。
オートチャージの有無
オートチャージ機能が使えるかどうかも判断基準にするのがおすすめです。オートチャージ機能とは、「事前にこの金額を下回ったら自動でチャージする」という金額を決めておき、改札機にタッチした際にその金額を下回ったら自動でチャージされる機能のことです。
事前に設定しておいたクレジットカードなどで支払うことができ、その都度現金やクレジットカードでチャージする手間を省くことができる便利な機能です。
交通系ICカードの中には、このオートチャージ機能があるものとないものがあるので、機能を使いたい場合は先に提示した表の中で〇が付いているものの中から選びましょう。
選べる種類の豊富さ
交通系ICカードは、カードによって選べる種類がことなります。例えば、Suica(スイカ)であれば通常の交通系ICの他に、クレジットカード機能付きやスマホで使うモバイルSuicaなど選べますが、TOICA(トイカ)はクレジットカード式やモバイル式は販売していないので選べません。
モバイル式に対応している交通系ICカードは、カード式からスマホ式に移行することもできます。



初めは物理カードを使い、ゆくゆくはモバイル式を利用したいという方は、モバイル式が選べる交通系ICカードを使う方が良いですね。
ポイント付与の有無
電車やバスの乗車によってポイントが付与されるかどうかも、判断基準の1つにするのがおすすめです。事前の設定やポイントを利用する際に手間がかかる場合も多いですが、何かしらのポイントが貯まる方がお得です。
交通系ICカードによっては、全くポイントが貯められなかったり、クレジットカード式かモバイル式の方がより多くのポイントが貯まるものもあります。
ポイントが付与される場合の使い道は、次の乗車時のためにチャージして使ったり、指定のお店で使ったりすることができます。また、一部の交通系ICカードはANAやJALなどの交通会社と連携して貯めることも可能です。
貯めたポイントの使い方は各社によって異なるので、ポイントが貯められるならどのように使いたいかも合わせて検討してみると良いでしょう。
交通系ICカードを使う上での注意点5つ
生活を便利にする交通系ICカードですが、利用する際はいくつか注意点があります。以下、特に気を付けたいことを5つ紹介します。
読み取りエラーにならないよう保管方法に気を付ける
交通系ICカードにはICチップが搭載されていますが、保存の仕方や改札でのタッチ方法が良くないとうまく読み取れない場合があります。保管する際は、ICチップに傷がつかないようしっかりと保護できるケースで保管するようにします。



折り曲げたり、シールを貼ったりするのも破損の原因になるので注意が必要です。
また、改札でタッチする際、他のカードと2枚重なっていたり、金属製のものを持ちながらタッチすると読み取りエラーになることがあります。保管する際も、金属や磁石などから離れた場所に置くようにしましょう。
お財布などにそのまま入れるのが心配という方は、傷や磁気から交通系ICカードを守る薄型のシートを付けるのもおすすめです。
無記名式は再発行できない
多くの交通系ICカードは、記名式か無記名式か選ぶことができるようになっています。記名式は、利用者の氏名がカードに印字され、カード情報に利用する方の情報が登録されています。
万が一、記名式カードを紛失した場合、再発行手数料を支払えば、チャージしていた残高や支払っていた定期券分の料金が反映されたカードを受け取ることができます。
一方、無記名式は利用者の氏名がカードに印字されずプライバシーが保護されるメリットがありますが、一紛失した場合、再発行することができません。そのため、紛失の心配がある場合は無記名式ではなく記名式カードを作るようにしましょう。
必要以上にチャージし過ぎない
交通系ICカードへ現金などでチャージした後、カードに入ったお金を払い戻すことはできます。
ただし、払い戻す際には220円の払い戻し手数料がかかります。前もって多めにチャージすることで、改札を通る時に焦らずに済みますが、必要以上にチャージし過ぎないように気を付けましょう。



残高不足でスムーズに改札を通れなくなるのが心配な場合は、オートチャージ機能付き交通系ICカードの利用がおすすめです。
定期券や記名式カードは他の人に使わせない
定期券や記名式の交通系ICカードは、利用者として登録している本人以外が利用すると不正乗車となってしまいます。各交通会社のHPを見ると「記名人以外は、鉄道やバスをご利用いただけません」と注意書きがなされているのが分かります。
本人以外が利用したことが発覚した場合、通常の数倍の運賃を請求されるといったペナルティが課される恐れもあります。以下、交通系ICカード「はやかけん」のHPにある記載を例として紹介します。
定期券は、券面に記載されたお名前のお客様のみご利用いただけます。
引用元:福岡県地下鉄|よくあるご質問
券面に記載されたお名前のお客様以外がご利用された場合、その定期券を無効として回収し、その定期券の効力が発生した日からその行為を発見した当日まで、その定期券の券面に表示された区間を毎日2回ずつ乗車したものとして計算した額の普通料金及びその2倍に相当する額の割増料金をいただくことになります。
(福岡市高速鉄道乗車料金等条例施行規程第42条第2項、第49条(1)、第70条)
家族や親しい友人であっても、貸し借りは絶対にしないようにしましょう。
異なるエリアをまたいで利用することはできない
交通系ICカード一覧で紹介したカードは、基本的に全国で相互利用できますが、各交通系ICカードのエリアをまたがって利用することはできません。
例えばSuicaのカードを持って、はやかけんエリア内の駅で乗車し、はやかけんエリア内の駅で下車することはできますが、Suicaエリア内の駅で乗車し、はやかけんエリア内の駅で下車することはできないということです。



各交通系ICのエリアについては、SUGOCA|交通系ICカードの相互利用サービスで確認できます。
自分に合った交通系ICカードを見つけて快適な通勤をスタート!


交通系ICカードには、主に流通しているエリアの違いや、選べるカードの種類、ポイント付与の有無などによって様々な違いがあります。
自分が今後利用したいと考えている地域のカードを利用するのがおすすめですが、種類が多くてどれにすれば良いか分からないという方は、日本で一番多く流通しているSuicaを利用するのがおすすめです。



この記事で紹介した交通系ICカードを選ぶコツや注意点を参考に、ぜひ自分に合うカードを見つけて快適な通勤・通学ライフをお過ごしください。













